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坐骨神経痛     手・足の痺れ(痛み)      

 

 

 何らかの原因で血管内の血流が滞ると、中枢神経末梢神経に障害が起こり、力が入らない、電撃を常に与えられているような異常な感覚が続くなどの現象が起こります。

 

 脳疾患などの重病から起こるものや、正座などによって起こるただの一時的なものまでさまざまです。

 

 痺れを起こす疾患は多岐にわたります。

過呼吸テタニーヒステリー脳血管障害脳腫瘍多発性硬化症脊椎疾患手根管症候群多発ニューロパチー、薬剤性など等々です。

  

 基本的には、

 

手のしびれでは頸椎症を始めとする頸椎疾患と手根管症候群

 

足のしびれならば脊髄病変(頚椎、胸椎、腰椎どれでもよい)か多発神経炎

 

の計4つが代表的な物です。

  



◆手の痺れ

▼頚髄病変
 
 脊髄の病変でも手の痺れは生じえます。

手がしびれる場合、その責任病巣は頚髄(首の脊髄)であり、頸椎症が原因疾患であることが非常に多いです

 

 痺れの領域は基本的にはデルマトーム(神経根分布)に従います。

 

 足の痺れの場合と同じで膀胱直腸障害、階段を下る際に辛い、怒責で放散痛が生じる、スポーツ選手やタクシードライバーに多いなどの特徴があります。

 

 

▼胸郭出口症候群

 

 鎖骨(さこつ)周辺で腕神経叢(わんしんけいそう)という腕や手指に行く末梢神経の束が、腕や手指に行く鎖骨下動脈や鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起こる病気です。
 

 心臓から続く血管が、胸郭を出た所で神経とともに圧迫されるので、この名称があります。

 
 首や肩・腕を特定の位置にもっていくと、腕や手指にしびれやだるさ、痛みなどが現れます。首が長く、なで肩の女性に多く、2
0代にピークがあります。

 

 手指や腕のしびれ、熱感・冷感、脱力感で始まります。

 

徐々に首や肩、肩甲部のうずくような痛みが現れます。

 

 症状は、電車のつり革につかまる時のように肩をあげて後ろに反らす運動や、首を反対側に傾けてさらに後ろへ反らす運動をする時に強くなります。
 

 神経が圧迫されるとしびれや痛みが現れ、動脈が圧迫されると腕や手指の色が蒼白になり、静脈が圧迫されると腕や手指の色が暗青紫色になります。

 

 進行すると、このような動作がまったくできなくなります。

 

▼手根管症候群

 手根管症候群は特発性のものでは中年の女性に多いです。

 

長時間のパソコン、キーボード操作やピアノの演奏・子守りなどが誘発因子になることもあります。

 

 基礎疾患としては妊娠透析甲状腺機能低下症先端巨大症といったものが、契機になり得ます。

 

 特に甲状腺機能低下症は手根管症候群が受診契機になることもあり、筋肥大や嗄声といった症状にも注意したいですね。

 

 ファーレンテスト(Phalen Test、手首関節を屈曲させることで痺れを誘発する)やティネル徴候(Tinel Sign、手根管の部分で正中神経を叩くことで痺れを誘発する)といった神経徴候が有名です。

 

 「感度」、「特異度」ともに優れている検査としてはハンドダイアグラムという検査があります。

 

 これは痺れている領域を患者に絵で描いてもらうもので、正中神経の支配領域である第1~3指のみである場合はかなり手根管症候群が疑わしいですね。

 

 掌にまで及ぶとほかの疾患の合併の可能性も出てきます。

 



◆足の痺れ

⇒ 坐骨神経痛も参照

▼脊髄病変

 

 頚部、胸部、腰部どこの障害でも足のしびれは起こりえます。

 

脊髄病変を積極的に疑う所見としては膀胱直腸障害があります。

 

 歩行障害も認める場合が多く、大抵は階段を下るときが辛い

と言われます。

 

 階段を下るとき辛いというのは下肢の痙性麻痺や運動失調を強く疑うエピソードです。

 

 上りが辛いという場合は筋力低下は疑えるものの、あまりいらっしゃいません。

 

 怒責や咳、くしゃみによって放散痛が生じることも脊髄病変では特徴的です。

 

 脊髄病変を起こしやすい職業歴として柔道、ラグビー、レスリングの選手やタクシーの運転手・事務職が多いという事も言えます。

 

▼多発神経炎

 脊髄病変を疑えるエピソードがない場合は多発神経炎(ポリニューロパチー)が考えられます。

 

  この病気ではつま先から徐々に症状が上行してきて、運動神経よりも感覚神経の方が優位に障害されるのが特徴的です。   

 

 多発神経炎は原因疾患の検索が重要である、糖尿病、アルコール、薬剤性などが高頻度であります。

 

 悪性腫瘍や全身性血管炎でも生じうる可能性があります。

 



◆脳卒中との関係

 

 しびれを主訴にする患者の多く、脳血管障害の可能性を考えて病院に行かれます。

 

 近年はTIAという概念が確立し脳血管障害の前兆であるのではないかと受診する場合が多いそうです。

 

 基本的には痺れは脳血管障害と関係ない!?

 

<但し以下の場合は脳血管障害の可能性があります。>

*明らかな急性発症であり筋脱力を伴う場合
*片側の上下肢の分布であるとき
*脳血管障害を積極的に疑う分布の場合(顔と片側と反対側の   
 上下肢とか口と手掌など)

 こういった場合を除き、脳血管障害の心配はないことを告げることが大切なのだそうです。

 

 安易に抗血栓薬(アスピリンなど)を処方された場合は、ご注意を。

 

 高齢者はしびれを主訴に来院する場合が多いが、どんなに検索しても重要な疾患が見つからず特発性良性慢性しびれという診断になってしまうことが多いそうです。

 

  痺れで重要な疾患としては顔面の痺れというものがあります。

 

これは脳血管障害や悪性腫瘍の可能性が高く、精密検査が必要です。

 

 また亜急性、即ち数週間で徐々に経過する四肢の痺れも悪性腫瘍や血管炎の可能性が高いです。

 



<手・足の痺れ(痛み)の原因と予防・セルフケアー>

 

 基本的に神経の圧迫(末梢神経において運動神経と感覚神経は並走するので両方検査すること)や血流障害などがあれば容易にしびれは起こりうると考えてよいでしょう。

 

 つまり、日常生活における疲労の蓄積(こり・張り)や同じ姿勢での反復作業、からだのねじれ・癖、運動不足または過度の運動です。 

 

 ただ、痺れのみが単独で起こる事はあまりなく、他の原因疾患の兆候として、現れる事がほとんどです。

 

 その為、痺れ・痛みの予防と言うよりは、日常生活の見直しと改善が大事です。

 

 お仕事などの都合で、時間がないとおっしゃる方も多いと思いますし、いわゆる職業病的な側面が強い方もいらっしゃると思います。

 

 しかし、自分の体の替えはないんですから、いざ何か起こって働けなくなるよりは、日々少しでも自分の生活習慣と体の状態に目を向けて頂けたらと思います。

 



<当院での施術>

 

 原因を特定する事は、残念ながら、出来ません。

 

 冒頭に何らかの原因とありますが、痺れ単独で起こる事はあまりなく、他疾患の付随症状として現れる事がほとんどなので、その元となる症状の改善が、最も近道であると思います。

 


 

◆手の痺れ(痛み)

 

 まず、肩こりや腰痛、頭痛の有無と筋緊張の緩和を行い、右にもありますが、胸郭出口症候群、手根管症候群と頚椎病変(ヘルニアなど)を検査し、痺れが増幅か減少するポイント、動きをチェックして行きます。

 

 首であれば、深部のこりや関節の歪み、狭窄、硬縮を少しずつ取り除いて、その後、矯正します。

 

 場合によっては、首の牽引で良くなる方もいらっしゃいますから、一度、整形外科に行って、レントゲンをとり、牽引されるのも良いと思います。

 

 他に、首では頚椎症性脊髄症後縦靭帯骨化症が痺れを起こしたりしますが、これらに手技療法はあまり有効ではなく、ほとんどの場合、手術の適用が有効になります。

 

 手首も同様に腱の緊張と関節のかみ合わせをチェックし、原因となりそうな、アンバランス・可動不足を改善させていきます。

 

 他に、マウス腱鞘炎・キーボード腱鞘炎など肘の痛みを伴う物もあり、基本的には、固定(サポーター)して安静・使わないのが良いのですが、お仕事になりませんし、上記手首と同様に、チェックして、正中神経の圧迫状態を解除、各関節のアンバランスを整えるのが、メインになります。 

 

 日常では、テニスのリストバンドなど巻いて固定していおくのも、良いと思います。

 


 

◆足の痺れ(痛み)

 

 足の場合も同様ですが、多くは、骨盤の仙長関節の捻じれが存在します。

 つまり、普段座っている・立っているだけで、状態が悪化する可能性があるのですね。

 

 また、股関節の位置異常で深部の筋肉が緊張しっぱなしになっている場合もあり、殿筋(お尻の筋肉群)の緩和も必要になります。

 

 過度の運動や強いむくみなどでも、足の感覚が鈍くなったり、痛みが出ます(脛やふくらはぎ)ので、運動を休む事やむくみのケアーも大事ですね。

 

 他、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などの場合は、手術の可能性も考えないといけませんね。。

  

 痺れは、痛みより神経の本幹で起こりますし、感覚が鈍くなっているので、何回か施術して行き経過を追うような感じになります。

 

 実際ヘルニアなどでも、手術を必要とするのは、痺れが出現している場合の方が、多いんだそうです。

 

 

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